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血液感染

HIVの感染源になり、社会問題になった薬害エイズ事件があります。

これは1980年代に、主に血友病患者に対し、加熱などでウイルスを不活性化しなかった血液凝固因子製剤(非加熱製剤)を治療に使用したことにより、多数のHIV感染者およびエイズ患者を生み出した事件です。

主な原因としては、ヒト免疫不全ウイルス (HIV) に感染したと推定される外国の供血者からの血液を原料に製造された血液凝固因子製剤を、ウイルスの不活性化を行なわないままに流通させ、治療に使用したことである。

これは、日本だけの問題で加熱製剤が開発された後も2年以上も放置されたままなかなか承認されず、非加熱製剤を使い続けたためにエイズの被害が拡大したとされています。

しかし、現在においてこの様な事故はなくなっています。

だからと言って血液を媒体にした感染が無くなった訳ではありません。

血液を媒介に感染が成立するには、HIV感染者との濃厚な血液の交換、もしくは汚染血液の体内注入が必要です。

「具体的には」

その1:抗体検査のされていない血液からの輸血。

血液との日常的な接触では感染しません。

HIVの混入した血液を輸注した場合、その感染確立は90%と言われています。

薬害エイズ問題以降は、輸血に使われる血液には、HIV抗体検査が行なわれており、少なくとも日本では輸血による新たな感染者は報告されてはいません。

その2:同じ注射器での麻薬の回し打ち。

麻薬のまわし打ちが危険だとされるのは、静脈注射を行なう際に血液を逆流させ、血の混合・交換を行うからだと言われています。

注射針は交換したが、血液を混入させた注射筒を交換しなかったため感染したといった事もあります。

その3:医療従事者の事故。

医療従事者が事故によってエイズに感染する確立は0,5%以下で、感染者の中で占める割合は0,01%以下と極めて少数です。

感染が成立してしまった事例をみてみると、数千倍に濃縮したウィルスを扱っていた研究者が感染してしまったケース、血液の入ったガラス瓶が割れケガを負ってしまったケースといったものがある。

HIVはB型肝炎ウィルスの10万分の1の感染力しか持たないため、B型肝炎対策が行なわれれば医療事故による感染事故は無くなる事も予想されます。

現在においてB型肝炎対策の充実した日本では、いまだ医療従事者の感染事故は起きてはいません。


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